2013年10月23日水曜日

mvnoのすゝめ(1)

最近はスマートフォンによるテザリング(ネット基地局機能)が

スタンダードになりつつある。

この機能があれば、外出先でPCや携帯ゲーム機など、スマートフォン(スマホ)

以外の端末でもインターネットが利用可能になるし、

通信量がそれ程多くない人は自宅のネット環境も賄えるという、

中々に便利なシロモノである。

但し、際限なく使われては電話会社も色々困るので(回線がパンクしたり、

サーバーなど膨大な量の通信をされたり)、通信量には制限がある(7GB)。

この7GBという設定は絶妙で、僕が以前テザリングでネット環境を全て賄っていた時

(auのhtc evo の内蔵Wimaxによるテザリング・通信制限なし)では、

大体毎月8GBから多いときで12GB程度の通信量であった。

僕は仕事の関係上 音楽ファイルのやり取りやYou Tubeの閲覧などは

割と多い方で、アニメを見るのも好きだし、また検索魔でもあるので

こういうネット利用度(依存度?)が高い人間が丁度引っかかるあたりが

この7GBラインなのである。

メールやSNS、You Tubeも含めたニュースサイトの閲覧、書類の閲覧、

といった利用で7GBに達する事は、大手キャリアのアナウンス通り、

まずないと言ってよいと思う。

つまりインターネット利用の多い人間(僕)はちゃんと固定回線も

契約して下さいね、と言われているのである。

さてそうすると通話料を含めた月々の通信費はいくらになるだろうか。

固定回線は中速(8MB〜12MB程度)のADSL回線で、電話回線利用料含め

大体3000円台半ば〜4000円、光回線は+1000円といった所だろうか。

電話の方は通話料(=基本使用料・780〜2000円がボリュームゾーン)の他に、

メールをするならばデータ(パケット)使用のプランに加入する事になり、

そこには大体ライトプラン(規定の通信量まで定額)と、

フルプラン(使い放題)のようなものがあるのだけれど、

本当にメールをするだけの人以外は事実上フルプラン以外の選択肢はない。

外でインターネットはしない、という人でも乗り換え案内やクーポンの

閲覧・ダウンロードくらいは今日びするだろう。

スマホならば放っておいてもシステムやアプリケーションの更新が自動で行われるので

何もしなくてもライトプランの規定通信量をオーバーする仕様になっている。

実際、iPhoneを電源を入れた状態では指一本触れなくてもライトプランの

規定値をオーバーし、膨大な請求が来る事でsoftbank社が問題になった。

これが問題その1、「大手キャリアによるデータ通信プランは事実上一択」である。

問題その2はそのフルプランの値段であるが、ガラケー(所謂携帯電話)や、

最新の通信規格(4G・LTE)に対応していない端末で4400〜5500円程度。

LTE対応では6000円程度である(尚softbank社はもう少し安いが、

これから整備する「予定」を現状に勘案しているので、非対応扱いとする)。

というわけで固定回線+携帯電話の使用料の合計は上記の平均で

固定回線4000円+通話料1400円+データ通信料5200円=10600円である。

実際にはメール利用基本料(315円程度)や保険(525円程度)、

「後で解除できるがとりあえず強制加入」のサービス(315円x複数)、

分割機種代金(0〜2000円程度)と、多ければ数千円が上乗せされる。

これはランニングコストとしてはちょっと高過ぎる。

地方都市近郊ならば駐車場が借りれる額である。

特に制限付きのデータ通信料がやたらと高い。

会社務めで自宅に固定回線がある人間ならば、スマホでも2GBはおろか1GBに

達するかも疑わしい、「ライトユーザー」のカテゴリの人達でも、

フルプランの料金を払わなければならないのである。

何故かと言えばライトプランの規定値が数十〜数百メガという

10年前の設定のままだからである。

かといってミドル〜ヘビーユーザーがテザリングで固定回線分を賄うには

7GBでは足りないのである。

おまけにこの料金プランはどのキャリアでも大差なく、事実上 談合が

行われている。これが問題3である。

「こんなのは間違っている!」と強く思うのである。

そりゃみんなCDも買わなくなるよ、とも思う。

そんな僕が光明を見いだしたのが黒船、「simロックフリー端末」と

「mvno(仮想移動体通信事業者)」である。



(2)に続く。











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